Mobility RADEONにCATALYSTをインストールしてみました。
購入してからまだ1週間経っていないVAIO type BXですが、INQUIRERに面白い記事があったので実践してみました。
ATI driver patcher: a notebook lifesaver
http://www.theinquirer.net/?article=28636
ATIのノートPC向けGPUであるMobility RADEONシリーズはデスクトップモデルのリファレンスドライバであるCATALYSTとは別に、CATALYST Mobilityというドライバが用意されています。しかし、こいつはメジャーメーカーのノートPCはサポートせず、いわゆるベアボーンノートPCに近いMSIやAlienwareなどのマシンをサポートしています。サポートされていないメーカーは基本的にインストールできないようになっています。
結局ドライバのアップデートはメーカー待ちであるわけですが、ノートPCメーカーが月一で出してくるCATALYSTに対応するわけもなく、途中でドライバのアップデートは終わってしまいます。じゃあ、そこで新しいドライバをインストールするのあきらめてしまうのかというとそういうわけでもないです。どういう方法を用いるかというと、従来からあるDNA DriverやOmegaドライバなどいわゆる改造ドライバをインストールする方法があります。今回は上記のサイトでもう一つの方法が紹介されていたので、それに挑戦してみました。
インストール方法
この方法は具体的にはどういうものかというと、デスクトップ向けのCATALYSTにパッチを当てて、Mobility RADEON搭載機にもインストールできるようにするといったものになっています。必要なものは以下の二つです。
・CATALYST (CATALYST Control Centerの有無は問わない)
・パッチを当てるツール(DH MODTOOL)
ちなみに、日本語の言語パッケージもインストールできますので、必要な人はそれもダウンロードしてください。DH MODTOOLは以下のサイトからダウンロードできます。
http://www.driverheaven.net/patje/
注意:インストール前に現在入っているドライバを削除しておいてください。
まず、CATALYSTをダウンロードしたらインストールプログラムを起動させます。
左の画面が出てくると思います。いつも通り、Installをクリックして、ファイルが解凍されインストーラーが起動するのを待ちます。インストーラーが起動したらキャンセルして、インストールを中止してください。なお、中止しても解凍されたファイルは残っています。
次にDH MODTOOLを起動してください。起動したら、CATALYSTを解凍したフォルダを選択し、「Go Mobile!」をクリックしてください。そうすればあとは自動的にパッチが当たります。パッチが当たると、すぐにインストールするか?と聞かれますのですぐにインストールする人はYesをクリックしましょう。あとはインストールするだけです。
インストールが終了したあとにソニーのオフィシャルの最新ドライバとの比較を行いました。(まぁ、ベンチマークをとっただけですがw)試したソフトはFFBench3、3DMark03、3DMark05の3つです。以下に結果を示します。
まぁ、グラフで示している通りスコアは殆ど変わりませんw。劇的に変化するようなドライバを導入すれば効果がありそうですが、パフォーマンスアップという点では現時点では効果はなさそうです。
これとは別に、オフィシャルには搭載されていなかったPowerPlayが実装されていました。
VAIOにはVAIO電源設定というものが用意されており、そこからRADEONのクロックを調節できるため、オフィシャルドライバからは外したのだと思います。ただ、VAIO電源設定だと、電源の設定を最小の電源管理にしてもPentium Mのクロックが下がらなかったので、今はVAIO電源設定をオフにしてPowerPlayで制御しています。
また、CATALYST5.12から使えるようになった(5.11にも項目はありましたが)動画の3:2プルダウン処理や、ベクター適応によるインターレース解除が選択できるようになるなど動画再生面では利点がありました。
まぁ、基本的にはCATALYSTを利用できるようになることは利点になるとは思います。ですが、メーカーの保証外の行為なのでこれをやるときは自己責任でお願いします。
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