ソニーのコネクトカンパニーの解体&コネクト事業部門への再編成で思うこと
下の記事を書いていて思ったことを少々書こうと思います。
ソニーがAppleから技術者を引き抜いたということから次のことが容易に予想できます。
それは「AACに対応したウォークマンのリリース及びAACファイルを管理できるソフトウェアのリリース」です。理由は簡単で、iPodユーザーを少しでも取り込みたいからです。
猫も杓子もiPodな感じの昨今のポータブルオーディオ業界であるわけですが、一度iTunesでライブラリを築き上げてしまうと、AACファイルがメインの人はそのまま次もiPodという選択肢が一番の有力候補になってきます。(実際他にあるのか?と考えると特にない気がしますしw)今のiPodの勢いは熱心なファンによるものでは当然なく、とりあえずiPodを買っておけば間違いないという考えの人が多く存在し、実際に購入していることによるものだと個人的には考えています。
(なお、今回の話において、mp3でライブラリを作っているユーザーはどこのプレーヤーを買っても問題ないので、AACでライブラリを作っているユーザーにターゲットを絞ってみます。)
そういう人達が次のプレーヤーを買うときにどういったことを考えるでしょうか?まぁ、大きく分けて
1.次もiPodで
2.違うメーカーに乗り換えるかー
の二つになるでしょう。で、まぁApple以外のメーカーは2のユーザーをゲットしようと考えるわけですが、ここで障壁となるのがAACで作られたライブラリです。現在AACは松下のプレーヤー及びソフトも対応していますが、iTunesで作られたAACには非対応です。PSPも対応はしていますが、ミュージックプレーヤーとしては大きいですしね。つまり、2の人でも結局iPodを選ぶ形になるわけです。そこで他社にとって重要なこととなるのがiTunesのライブラリに対する対応ですね。ソニーの場合は(おそらく他社もそうだと思いますが)iTunesに自社製品を対応させるという道は取らないと思います。でも、それでは2の人にとっての選択肢とはなり得ません。となると、残された道は自社の機器がAACに対応しソフトウェアがiTunesで作られたデータを容易に扱えるようにするといったものになると考えられます。あともう一つ重要なことはiTMSにまともに対抗できるサービスの提供ですね。ソニーのMoraはかなり貧弱な気がしますし。(個人的に好きなアーティスト(決してマイナーではない)の曲があった試しがないっすw)
ポータブルオーディオの市場はアジア(特に中国だっけ?)を除けば、Appleが図抜けています。他社がシェアを伸ばすには余ったパイを狙うことも必要ですが、それ以上に、なんとなくiPodを買ったユーザーが次に買うときに選択肢として意識されるようになることが必要だと思いますね。そういった意味において今回のソニーの機構改革は、ある程度意図がはっきり見えているものだといえそうです。まぁ、その意図通りの製品が出てくるかどうかが最も重要なわけですがw
コメント