NECのS70FLで安サーバーを作ってみました
NECのサーバーモデルであるEXPRESS 5800シリーズの最廉価モデルであるS70FLを購入して、安いサーバーを作ってみました。Atomマザーで自作してみると言うのもあったのですが、16800円と言う値段に負けましたw
http://www.nec.co.jp/products/pcserver/s/s70fl/index.shtml
正面の写真です。無難にまとまったデザインで安っぽさの塊と言う感じはありません。影にこそっと置いておくには十分だと思います。
側面です。蓋を開けてあります。余計なパーツがないので(ハードディスクすらありませんがw)、すっきりした中身です。右側の空いているスペースがHDDベイですね。4台まで装着可能です。NASの購入も考えていたのですが、HDDの装着台数が多い方が良いと考えたのもこれの購入に至った動機になっています。
電源部のアップです。AcBel製の250W電源です。このPCはPCI-E x16スロットもあり、ビデオカードの増設が可能ですが、電源自体はそれほどでもないのでゲームPCとして使うのだったら、電源の交換も必要だと思います。(そういう用途で買う人は少ないと思いますがw)電源ファンの風量は十分あります。
CPUファンはCoolerMaster製のものが使われています。動作音は特に気にならない程度に静かです。
マザーボードはMSI製のMS-7428が使われています。チップセットはG45ですね。CPUは標準ではCeleron 440が装着されていますが、交換が可能です。ただ、BIOSでサポートされていないCPUを装着するとファンの制御が効かなくなるような仕様になっていますので、事前の調査が必要です。
ざっと紹介してみましたが、16800円でこれが買えるとはいい時代になったものです。CPUがCeleron 440なので、パワー不足なのでは?と思われる人もいるかもしれませんが、Celeron 440にはPentium 4 3.4GHz相当のパワーがありますので、ファイル&DLNAサーバーとして使おうとしている私にとっては十分すぎると思います。
サーバーなのでかなり大事だと思われるLANのチップですが、BroadcomのNetLink Ethernet 5784Mが使われています。可もなく不可もなくと言う感じですが、先代モデルがIntelのチップを使っていたのでちょっと残念ですね。Wake On LANはS3(Suspend to RAM)、S4(ハイバネーション)に対応していますが、S5(電源切状態)には対応していません。Intel製のLANカードを別に購入してS5からのWOLで動いたと言う人がいることから、後で増設してみようかと思います。
安サーバーというコンセプトの下に作成しているので、OSにもお金は掛けたくなかったのでw、OSにはUbuntu 9.04を使いました。Sever EditionではなくDesktop Editionを使ったのは、GUIで管理したいと言うだけの話ですw。Sambaの設定を行い、共有設定を行いあっという間にファイルサーバーとしては機能しました。
Wake On LANの設定は、手動ではすぐに出来たのですが、自動ではちょっと手間取りました。「/etc/network/interfaces」を編集して、ETHTOOL_OPTS="wol g"を追加したのですが、上手く行かず結局、「/etc/rc.local」に「/usr/sbin/ethtool -s eth0 wol g」を追加して対応させました。
次に、DLNAサーバーのmediatombをインストール、設定はGoogle大先生にお聞きして、行いました。こっちはまだ自動起動が上手いこと行きません。NetworkmanagerのDHCPがmediatombの起動よりも遅いため、IPが割り当てられないまま起動しようとしてエラーをはいてしまうようです。こっちも、いろいろ検討しようと思います。
Ubuntuは9.10になるとPowerNapという新しい電源管理機能が付くようです。これは、サーバーがクライアント側のアクセス等を監視して、しばらく何もないようだとS3などに移行してくれると言う、なかなかの優れものです。(家庭用サーバーとしてはですが)
Ubuntu 9.10(Karmic Koala)は10月リリースとのことなので今から楽しみです。
最近のコメント